本プロジェクトは、埼玉県毛呂山町のマンゴー農家「さいたマンゴー」の直売所のデザインである。
4月にプロジェクトがスタートし、現地視察、設計案スタディ、講評会と案の決定、制作、搬送と設置完了に至るまで3ヶ月と慌ただしいスケジュールであった。

「さいたマンゴー」では、園主である中村さんから直接購入する有人の直売所であり、埼玉県内だけでなく他府県からも車でお客さんが買いにくるほど人気である。マンゴーは1年かけて成長し、夏の暖かい時期に落果し収穫するため、マンゴー農家の直売所は1年のうち営業するのは夏の1ヶ月だけである。学生たちと話し合い、マンゴーがない残り11ヶ月も存在感があり、通りかかった人に印象を与えること、そしてマンゴーの収穫量に合わせて置き方を自由に変えられること、等をコンセプトとして設計を進めた。結果、40mm角の檜材を使った格子状の隙間の多い棚をデザインした。棚板だけでなく、ネットを使ってマンゴーのためのハンモックや、マンゴーを吊るす仕掛けなどさまざまな用途で使えるものとなっている。

また、現地に転がっていた運送などで緩衝材として使われるプラスチックパレットを重ねて、ラタンを巻きつけて簡単なベンチも製作。少しの工夫で無骨なパレットが人の居場所になることに気がつく。解けば元の姿に戻る提案なので、ゴミを出来るだけ出さない計画となっている。

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さいたマンゴー直売所デザイン

Date: 2024.7.23
Site: Moroyamamachi, Saitama
Note: Design Ma/ Awai